渡辺隆雄による、ライヴCD「ラッパ唄う ピアノ踊る 〜Live 2016〜」全曲解説

投稿者: | 2017年4月1日
「ラッパ唄う ピアノ踊る 〜Live 2016〜」CD発売告知用フライヤー

メンバーのオリジナル3曲、カヴァー7曲で構成されるライヴCD「渡辺隆雄×吉森信 – ラッパ唄う ピアノ踊る〜 Live 2016」全曲解説を、リーダー渡辺隆雄 自身の言葉でお届けします。渡辺の視点からアルバム全体像を感じていただければ、と思います。

リーダー 渡辺隆雄による、ライヴCD「ラッパ唄う ピアノ踊る 〜Live 2016〜」全曲解説

1) Milagre dos Peixes (written by Milton Nascimento)

邦訳『魚類の奇跡』。ミルトンならではのミナスらしいハーモニーとリズム。
更に変拍子まで入った正に奇跡のような曲。
これをピアノと二人だけでやれるとは思わなかった・・・
天才・吉森信の本領発揮!

2) Piano Sonata No.8 2nd mov. (written by Ludwig von Beethoven)

【ラッパ唄う】を始めるにあたって、美しいメロディを探してた中で真っ先に惹かれた曲。誰もが知っているクラシックの名曲を渡辺×吉森でどんなブルースに育てるか!?ベートーベンもきっと喜んでくれてるでしょう。

3) Oblivion (written by Astor Piazzolla)

ドラマチックなピアソラワールド。熱い叫びをグッと抑えて、想いを音に凝縮。

4) Alfonsina y el mar (written by Ariel Ramirez)

南米音楽を世界に広めた貢献者・Mercedes Sosaが歌ってヒット。入水自殺したアルゼンチンの詩人Alfonsinaを歌った重く切ない名曲。【ラッパ唄う ピアノ踊る】で到達したひとつの極み。

5) だらしのない夢 (written by 吉森信)

美しくて切なくて、でもどこかで人懐こい吉森ワールド。今回のアルバムの中で渡辺一押し!

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6) Ain’t Mis Behavin’ (written by Thomas “Fats” Waller)

渡辺が好きで、吉森が得意とするファッツナンバーの代表曲。まさにピアノ踊ってます♪

7) 桜の下の大風呂敷 (written by 吉森信)

「ブルースマン吉森の本領発揮」な名曲。花見の席であることないこと自慢気に話す酔っ払い。今回のライヴでの「大風呂敷」は自嘲気味だった様で・・・

8) Nascido neste planeta (written by 渡辺隆雄)

3.11後に作った全ての人に対する応援歌。「この星に生まれて」
原発事故で避難する人残る人。
いろんな事情や想いを抱えながら離れ離れになっても懸命に生きていく姿を忘れてはならない。

9) LIBERTY (written by 吉田美奈子)

渡辺吉森デュオでやり続けてきた美奈子さんの名曲。日本の誇り。

10) What the World Needs Now is Love (written by Burt Bacharach)

福島、沖縄、差別・・・。放置される数々の問題。弱いものが懸命に戦うも強いものに押し切られ潰され、やがて忘れ去られて行く。
その背景にあるのは自分以外に対する無関心。「いま世界に必要なものは愛!」ひたすら美しく、でもその中に想いを凝縮させてラストを飾ります。

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